自律神経の問題に強いカイロプラクティック
「カイロプラクティックで自律神経失調症が治るんですか?」と質問されたことがあります。
自律神経(Autonomic Nervous System)は、ご存知の方も多いと思いますが、交感神経と副交感神経から成っています。
英語版ですが、添付の写真を見てください。絵だけ見ていただければ大丈夫です。
黄色:交感神経(Sympathetic)
水色:副交感神経(Parasympathetic)
背骨、骨盤と自律神経が密接に関わっていることが良くわかると思います。
自律神経失調症の症状も複数の症状が混在しています。
疲労感、だるさ、頭痛、片頭痛、動悸、ほてり、めまい、吐き気、お腹の調子が悪い、下痢、便秘、不眠、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、頻尿、残尿感などと合わせて精神面でも不安感、疎外感、落ち込み、イライラ、ゆううつ、焦り、やる気が出ないなど一見無関係のように見える複数の症状が、すべて自律神経のバランスを失ってしまったために起きている場合があります。
この場合、症状ごとに対応しても一時的に症状を抑えるだけとなってしまい解決にはなりません。ストレスや生活リズムの乱れ、ホルモンバランスが原因とされますが、実際に具体的な対応が取れるかどうかは難しい場合もあります。それよりも、問題となっている自律神経のバランスを身体自身が取り戻し、自分でコントロールできるようにする必要があります。
自律神経の働きを単純に言うと、交感神経は緊張、副交感神経はリラックスを司ると言われていますが、どちらかが優位であれば良いというわけではありません。両方が常にバランスを取っていることが重要です。仕事中は交感神経優位かもしれませんが、帰宅後はリラックスして副交感神経優位に戻せていれば、バランスが取れているということです。車のアクセルとブレーキが正しく機能しているようなイメージです。自律神経は、自分の意識ではコントロールできません。ですので、寝ている間も呼吸が止まらず、仕事中もお昼ご飯の消化活動を継続してくれます。
生活習慣病の予防に必要なバランスの取れた食事、睡眠、運動などは意識の持ち方と努力である程度コントロールしていけます。虫歯や歯周病予防のために歯磨きやフロスなども意識的に皆さん毎日やっていることです。
自律神経は自分の意識でコントロールできないからこそ、専門家の助けが必要になります。
カイロプラクティックは、この自律神経の基本部分となる脊柱のバランスをとるのが専門です。整体やマッサージのように関節の動きをよくして筋肉をほぐすというイメージを持たれてる方が多いとは思いますが、実は神経学の専門家であり、アメリカの大学院でも徹底的に神経学を学んできています。カイロプラクターは、症状を起こしている部分ではなく人間の体を全体として捉え、神経学や背骨と骨盤を中心とした解剖学の知識をフルに活用しながら対応できるスペシャリストなのです。
自律神経失調症と診断されたり、自律神経に問題があると言われた場合は、薬ばかりに頼るのではなく一度カイロプラクティックによるチェックを受けてみてください。
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