中耳の炎症を抑え、圧力を下げるには
耳管(Eustachian Tubes)は鼓膜の内側にある中耳と喉の奥(咽頭)を結び、中耳内の分泌物を排出することにより、圧力を大気圧と等しくする役割があります。
中耳炎を始めとした耳の炎症が子供に多いのは、この耳管が大人に比べて水平に位置しており短いため、細菌が容易に入り込みやすいのと、耳管が細いため中耳内の分泌物の排出が滞りやすいという理由があります。
耳管を開く筋肉は主に口蓋帆張筋(Tensor veli palatini) や口蓋帆挙筋(levator veli palatini)、上顎の奥の筋肉(soft palate)が関連していて、通常は飲み込んだり大きく口を開けることにより開きます。
飛行機で耳が詰まったような状態になるのを想像していただけると分かりやすいと思います。
カイロプラクティックにおける評価
鼓膜や中耳は複数の脳神経(Cranial Nerves)によりコントロールされています。
脊椎レベルでは第一頚椎(C1)-第四頚椎(C4)からの運動神経線維が耳管を開く口蓋帆張筋(Tensor veli palatini)と関連します。
また上部胸椎や下部頚椎が関連する場合もあります。
(Textbook of Clinical Chiropractic : P.421 より)
以下の記事でも耳の炎症のケースをご紹介しています。
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