手のしびれ、指先の痛み
手根管症候群 (Carpal Tunnel Syndrome) ではないですか?
ということで当オフィスにこられた方。
両手のしびれや指先のピリピリした痛みを繰り返しているということでした。
確かに症状は、手首から先に集中しています。
原因は…
首にありました。
アジャストメントを行ったのは第1胸椎(T1)です。
翌週は、手のしびれがほぼなくなっていました。
どうして、背骨が関連しているのか?
脊椎の間から出ている神経が、腕から手の神経まで繋がっているからです。
解剖学上は、特に頚椎の5番から胸椎の2番までの間から出る神経が、腕や手と関連しています。
頚椎5番と6番の間から出る神経が、「C5」です。”C”は”Cervical(頚部)”の”C”です。
C8まであります。第7頚椎と第1胸椎の間です。ちなみに、“T”はThoracic (胸部)の”T”です。
ですので、C5からC8とT1がBrachial Plexus(腕神経叢)として肩から脇の下で繋がり、腕から手に続いていきます。
これだけで、指先の繊細な動きまでコントロールするので驚きです。
大事なことは、神経ネットワークの根元に問題があると、その先で起きている情報を正確に処理できなくなってしまい、違う箇所の痛みと勘違いしてしまうこともあるということです。
手首が痛いのに、検査しても異常なしという場合は、別の箇所に原因がある可能性も考慮する必要があります。
痛みがなくても、原因となりうる箇所から順番に調べていくことも重要です。
ところで、Brachial Plexus(腕神経叢)ですが、下の写真のような迷路(!?)を紙に書いて必死に覚えた記憶があります。(^_^;)
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