お尻の奥が痛い(梨状筋)
歩いている時に次第に右のお尻の奥が痛くなったということでした。
スクワットの姿勢から立ち上がっても痛みがあり、左下で横になった際に右足を前に投げ出すようにしても痛みが起こります。
股関節の痛みのようでもあり、骨盤の奥の痛みのように感じていました。
最初に聞いたときは、腸骨の内旋(IN: Internal Rotation)が問題なのではないかと思いました。
ですが、右脚の鼠径部に痛みはなく、どちらかというと右足大腿骨の大転子後方(太もも外側の腰に近い部分で骨が一番飛び出している箇所です)に痛みを感じるということでした。この時点で、腸骨の内旋とは違うのでは?とも思いました。
アジャストメントは、仙骨右側の仙腸関節下方の回旋(S3 P-R)に対して行いました。
この後歩いてもらうと、徐々に痛みは治まっていきました。
痛みを出していたのは、「梨状筋(Piriformis)」でした。仙骨神経叢(Sacral Plexus)のL5-S2に支配されています。
梨状筋(Piriformis)は最初の写真一番上にある筋肉で、仙骨の内側から大転子の内側に向かって繋がっています。太ももの骨である大腿骨を外側に回したり、横に開いたり(外転)する動きが中心と言われていますが、実は後ろに引っ張る(伸展)する働きもあります。
今回は、この太ももを後ろに引っ張る動きで主に痛みを感じていました。
痛みの箇所を指で示してもらった際も、まさにこの梨状筋(Piriformis)に沿ってでした。お尻の奥の方が痛いと言われていたことも、大きくて厚い大臀筋の下の筋肉なので納得です。
梨状筋(Piriformis)については、以下のリンク先でも解説していますので参考にしてみてください。
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