症状を抑えるか、原因に対応するか
腰痛の時に張っている腰周りの筋肉をほぐしたり、肩こりで肩周辺の筋肉をほぐして楽になるのは通常よく行われていることです。
しかしながら、この筋肉の張りとは別に原因があり、筋肉はその影響で張っているのだとしたらどうなるのでしょうか?
風邪をひいたときに熱が出たり、咳、鼻、喉の痛みなどがある際は、病院で薬をもらい症状を抑えますが、これらの症状は風邪の原因だからでしょうか?
風邪の原因はほとんどがウィルスであるため、このウィルスに抗生物質は効きません。抗生物質は特定の細菌に対応するための薬であるためウィルスには効果がないのです。
ではどうして治るのかというと、実際には本人の免疫力によりウィルスを退治しています。ですので、薬は一時的な症状を抑えるためだけであり、原因に対応しているわけではないということになります。
- もし腰痛や肩こりの原因が脊椎のわずかなズレにより起こっているとしたら?
- 脊椎のズレが椎間板に圧力を加えて、脊髄神経付近に炎症反応を起こしているとしたら?
- このズレが起きた脊椎を守るために、周辺の筋肉が張って硬くなり痛みなどの症状を起こしているとしたら?
このような場合は、筋肉をほぐしても一時的な気持ちの良さを感じることはできますが、すぐに以前の痛みや症状が戻ってくることになります。
というのも、筋肉は自分の体を守るために張って硬くなり、これ以上脊椎のズレが進まないようにしているからです。
カイロプラクティックは、この原因となる部分に注目します。
時には痛みなどの症状を起こしている場所とは異なる部位をアジャストメントする場合もありますが、これは症状に対応しているわけではないからです。
カイロプラクティックのアジャストメントを繰り返していくと、多くの場合筋肉は自然とリラックスしてきます。これに伴い、アジャストメントを行う頻度も徐々に少なくなり、アジャストメントの間隔も開けることができるようになります。
すべての筋肉が完全にリラックスする必要もありません、人それぞれに多少の骨格の歪みはあるため、筋肉もそれに合わせて張りのある部分やそうではない部分があるのは自然なことだからです。
本人が痛みなどの症状を感じない状態で、ほどよくバランスがとれている状態を目指します。
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