触診の重要性
触診(Palpation)では多くのことが分かります。
皮膚表面だけでなく、皮膚の下の筋肉、骨、関節、血管やリンパなどわずかな動きや感覚の違いから違いが伝わってきます。
しかしながら、単に力強く押しても何も感じられません。
指先の神経には様々なセンサーがあるのですが、強く押しすぎると圧力のセンサーしか反応しなくなってしまうからです。
アメリカにいた頃は、いろいろなドクターに自分が持つ2人のドクターをフルに使えと言われました。
右手と左手を使いながら触診し、常に感じ方の違いを比較しながら判断しなさいという意味です。
現代医療では、検査数値ばかりを見るようになってしまい、実際の患者さんの体で何が起きているのかをないがしろにしてしまっている点も問題なのかもしれません。
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