肘の外側の痛みはテニス肘!?
肘の外側が痛い。
英語ではLateral Epicondylitis(Tennis Elbow)といいます。
肘の外側の腱が炎症を起こしてしまうことによる痛みです。
今回もテニス肘のような症状を訴えていた方ですが、原因は別の箇所にありました。
痛みはテニス肘と同じ箇所にありました。
下のX線写真は左腕の肘を後ろ側から見ている状態です。上に上腕骨(Humerus)、左下が橈骨(Radius)、右側に尺骨(Ulna)があります。
痛みの箇所は、橈骨(Radius)と上腕骨(Humerus)の間の関節部分外側です。
通常は、前腕を左右に回しながら橈骨頭(Radial Head)の動きを確認し、この動きが悪い場合はアジャストメントを行います。(脊柱のアジャストメントについては実施済みの前提です。)
今回は橈骨頭(Radial Head)の動きに問題がなかったため、続いて橈骨(Radius)の手首側をチェックしました。手首側は通常後方(手の甲側)にシフトします。
動きが制限されていたため橈骨の手首側を後方(Posterior)から前方(Anterior)に向かってアジャストメントしましたが、肘の痛みに変化はありませんでした。
次に、橈骨(Radius)と隣り合っている尺骨(Ulna)をチェックします。
ここで、尺骨(Ulna)の肘頭(Olecranon Process)が外側にシフトし動きが悪くなっていました。X線写真の緑の矢印部分です。
このため、尺骨(Ulna)の肘頭(Olecranon Process)を外側(Lateral)から内側(Medial)に向かってアジャストメントを実施。この後、肘頭外側の動きも良くなり肘の痛みもなくなりました。
今回のケースのように、一見テニス肘?と思われるような痛みでもカイロプラクティックの四肢アジャストメント(Extremitiy Adjustment)が効果的な場合があります。
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