Sacral Angle
仙骨の角度は、通常の場合およそ35度から45度の範囲になります。
実際の角度は、どこを見るかというと、下の写真で示した緑の線で囲まれた角度になります。
上側の斜めの線は第一仙椎の椎体上面に沿って引きます。
下側の水平線は地面と平行であることが理想的です。
従って、X線写真は自然に立った状態で撮影されるのが望ましいです。
仙骨の角度は、増える場合もあれば、減る場合もあります。
これは、体重をどのように支えるかに依存します。
仙骨と隣り合う腸骨のミスアラインメント(ズレ、位置関係)により仙骨の角度が変わることもあれば、腰椎のカーブ(湾曲)により変わることもあります。
というのも、仙骨は脊柱の土台だからです。
腰椎は、仙骨の位置や角度によってカーブ(湾曲)が変化します。
よく、「仙骨を立てる」とか「仙骨を寝かせる」という表現を見ることがありますが、そんなに簡単にはできません。
仙骨のアジャストメントによる調整だけではなく、腸骨や腰椎のアジャストメントによっても仙骨の角度は変わっていきます。
ですので、仙骨だけを見て対応するのではなく、全体の骨格バランスを見て調整する必要があります。
もちろん、以前投稿した Posterior Sacral Segments によっても仙骨の角度は変化します。
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