左右の足の長さは揃う必要がある?
結論から先に言うと、必要ありません。
では、どのぐらいの差までなら大丈夫なのか?
ガンステッド・カイロプラクティック(Gonstead Chiropractic) では、6ミリまでの差であれば体が対応できると考えています。これは、Dr. Gonstead が多くの患者さんを診ていく中でみつけた数値です。
ただし、今の足の長さの差が本来の足の長さとなっているとは限りません。骨盤の歪みが足の長さに影響している可能性があるからです。
実際にアジャストメント(調整)を行うと、数センチあった左右差が数ミリに縮まったり、左右の足の長さが反転したりする場合があります。
これは、骨盤のアジャストメントにより本来の足の長さが現れてくるからです。
レントゲン画像の骨盤分析から、この本来の足の長さを導き出す方法もあります。
ですので、最初に足の長さに大きな開きがある方でも、すぐにはヒールリフト(かかとのを持ち上げるインソール)による足の長さの調整はお勧めしていません。
骨盤のアジャストメントによりヒールリフトが無駄にならないようにするためです。
しばらく骨盤のアジャストメントを行なっても、7ミリ以上の差が縮まらない場合に限り、ヒールリフトをお勧めする場合があります。
ただし、ヒールリフトを避けなければいけないケースもあります。
1つは、下の写真のようにヒールリフトが必要な短い足(写真右足)と反対に側弯がある場合。
もう1つは、下の写真のようにヒールリフトが必要な短い足(写真右足)と反対に第5腰椎(L5)の椎体が回旋(Rotation)している場合です。
(写真は、Gonstead Chapterから抜粋しています。)
どちらのケースも、腰椎の側弯を悪化させる可能性があるため、ヒールリフトはお勧めできません。
このような場合にも、レントゲン分析は重要な役割を果たしてくれます。
※全体の長さを意味するので、「脚」の漢字の使用が正しいのですが、分かりやすさを優先し、あえて「足」の漢字を使用しています。
レントゲン分析の重要性については、以下リンク先の記事も参考にしてください。
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