スコープの違いは何ですか?
Gonstead Chiropractic (ガンステッド・カイロプラクティック)に欠かすことのできないスコープ。
大きく分けて2種類あります。
写真左側の白いスコープが、EDL(Electronic Development Labs, Inc) 社の Nervo-Scope (ナーボスコープ) で、写真右側の黒いスコープが、The Instrument Company 社の Delta-T(デルタT) です。
先日、「どう違うのですか?」と質問されたので、解説したいと思います。
Nervo-Scopeは感度を6段階に調節できます。
下の写真のように、裏側の電池ブタを開けて中を見るとスイッチ(右上の赤い箱)があります。これを左にセットするとLowセッティング、右にセットするとHighセッティングです。※モデルによりスイッチの位置や設定方向が異なります。
アメリカのドクターは、Highセッティングのことを"Gonstead Setting"と言っていました。
この、HighかLowの状態でさらに3段階の細かい設定があります。
これは、スコープの裏側左上にあるスイッチで簡単に変更できます。High-Middle-Lowの3段階選ぶことができます。ですので、合計6段階の感度を選べることになります。
初心者は、電池ボックスの中の設定をLowに設定して練習することをお勧めします。Highの設定は感度が良すぎるため、最初の頃は"Break Point"を見つけるのが難しいです。
一方で、Delta-Tはスコープ前面下にあるスイッチでHighとLowの設定を行います。2段階の調節のみです。
メモリ盤の上部にも左がLow、真ん中がOFF、右がHighという表示があります。
Delta-Tは2段階の設定のみですが、非常に感度が良いためNarvo-ScopeのHighセッティングに相当します。最初の頃はDelta-Tは使いにくいと感じるかもしれませんが、慣れてくると使いやすくなります。
自分も、ほとんどの場合Delta-TのLowセッティングで十分に使えています。
その他、Nervo-Scopeはスイッチをオンにしても3分程度すると自動的にオフになりますが、Delta-Tは自分で毎回スイッチをオフにしないと切れません。
翌朝来た時、針が真ん中にないことでスイッチの切り忘れに気がつき、1人悲しくなることも…(T_T)
また、以下の写真のようにプローブ先端の金属もDelta-Tは一本のみです。後頭骨付近のスコープをする時には、髪の毛を巻き込むことが少ないので使いやすく、プラスティックの白いカバーがあるため劣化しません。Nervo-Scopeは白い石膏(?)で埋められているため、使っているうちにこれが劣化してきます。(・_・;
(最近のモデルでは違うかもしれません)
大きな違いは、上から見た時のプローブの角度です。
Nervo-Scopeは開いているのに対して、Delta-Tは閉じています。
これは、頚椎のスコープ時にプローブを大きく開いた状態でも首のカーブにフィットするので、Delta-Tの方が使いやすいです。
プローブの開きを変える際も、Delta-Tの方がいちいちネジを締める必要がなく、メモリ盤のうえにある調節ノブを回すだけなので簡単です。
自分も最初はNervo-Scopeを使用していましたが、慣れてきてからはDelta-Tを愛用しています。
Delta-Tの購入方法については、以下にまとめてありますので参考にしてください。
Nervo-Scopeは日本でも購入できるようですが、アメリカ本社のホームページへのリンクを載せておきます。
0コメント