仙骨(Sacrum)
骨盤の真ん中に位置し、脊柱を中心とする上半身を支え、左右の腸骨(正確には寛骨)から両足に橋渡しをする役割も請け負っている大事な骨です。
子供の頃は、通常5つの仙椎がありますが、大人になるに従って癒合し1つの仙骨となります。
それぞれの仙椎間の結合は、大人になると動かないと一般的には言われていますが、実際に触診を行うと動きを感じる場合があります。
この微妙なスペースが炎症を起こし浮腫となり、様々な痛みや違和感などを引き起こしている場合もあります。
Gonstead Chiropractic (ガンステッド・カイロプラクティック) では、この仙骨の微妙なミスアラインメントを正確に触診し、的確にアジャストメントを行うことが求められます。
もちろん、カイロプラクティックドクターによっては、ここまでこだわっていない方もいますが、仙骨を1つの骨として対応すると、なかなか結果が出ないことも事実としてあります。
また、横から見た時の仙骨の角度は、腰椎やその上の脊椎のカーブを決める上でも重要な役割を果たしています。
この角度は、仙骨だけを調整してもコントロールできるものではなく、他の関節や腸骨との関連により決まってきます。
仙骨は左右の腸骨に挟まれ、腰椎を支えています。骨盤周りの多くの靭帯や筋肉とも繋がっています。
仙骨を立てる、寝かせるというようなことは、そう簡単ではないことが以下の写真からも分かると思います。
複数の関節や骨とも関連しているので、仙骨自体も回旋したり傾いたりと、骨盤の中で様々な位置を取りうる可能性があります。
これらの複雑な要因を1つ1つ読み解きながら、最終的に骨盤のどの部分を、どういった方向にアジャストメントするかを決定するため、仙骨を含めた骨盤は最も複雑な部分であり、体全体を支える重要な位置付けを担っていると考えられています。
仙骨に起因するケースとして特徴的なものに、子供のおねしょもあります。
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