ウサイン・ボルト
「子供の頃は、脊柱側弯症はそれほど問題ではありませんでした。」
「しかしながら、成長するにつれて悪化し、背骨のカーブはひどくなりました。」
「自分のキャリアの出発時点でこのことに気がついていなければ、その後のキャリアの妨げとなり、毎年怪我をしていたでしょう。」
- Usain Bolt
先日の世界選手権で、引退を発表した世界最速のウサイン・ボルト選手。リオ・オリンピックで前人未到の3連覇を達成したことでも記憶に新しいかと思います。このボルト選手の走りは、誰にも真似できないと言われています。1番早いからではなく、彼が生まれつきの脊柱側弯症を持っているからです。このため、一般的な走り方よりも、肩や腰の振れが大きい走りになるからです。
なぜ、それにもかかわらず世界一になれたのか?
カイロプラクティック・ケアにより脊柱のメンテナンスを怠らなかったことも大きな要因の1つだと思いますが、彼の脊柱バランスに合わせた専門のトレーニングを行なってきたことも重要なポイントだと思います。
生まれつきや、遺伝性の脊柱側弯症は、背骨をまっすぐにしようとしても良くなりません。成長とともに曲がるようにプログラムされていると考えていただいたほうがいいと思います。曲がることを受け入れた上で、曲がった状態でもバランスよく動けるようにこまめにメンテナンスすることが、体調を保つコツです。
当オフィスでも脊柱側弯症の方を何名かケアしていますが、定期的なメンテナンスにより体調の良い状態を保っていただけています。
どちらかというと、側弯症の方がカーブがハッキリしているため、レントゲンさえきちんと撮影していただければ、各脊椎の歪みの方向がハッキリと確認できるためアジャストメントしやすいというのが個人的な感想です。ご本人も、メンテナンスの必要性をしっかりと認識されている、という点も大きいと考えています。
逆に、側弯症というほどのハッキリとしたカーブがなく、レントゲンを撮影しても問題なしとされてしまう方は、画像から歪みの方向が判断しづらく難しいです。アジャストメントを受ける方も、背骨のカーブと体調の関連性が見えないため、メンテナンスの必要性があまり理解できないという点も一因としてあるのだと思います。
レントゲン画像について説明する際は、この点を注意して説明するようにしているのですが、考えている内容を伝えることはまだまだ難しいと日々感じています。
側弯症については、以下リンク先の過去の記事も参考にしてください。
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