縫工筋 (Sartorius)

骨盤から太ももの前面を斜めに横切り、膝の内側につながる筋肉です。


ASIS (Anterior Superior Iliac Spine: 上前腸骨棘) は、骨盤の左右で前方に飛び出ている部分です。ここから始まり、膝関節内側のスネの骨 (Tibia: 脛骨) につながります。


骨盤から膝の内側にかけて斜めに働くため、股関節の屈曲 (Flexion of Hip Joint)、つまり、太もも(大腿骨)を持ち上げたり、股関節の外転 (Lateral Rotation of Hip Joint)、膝を内側から外側に向けて脚全体を開くような動きを行ったり、膝関節を曲げる (Flexion of Knee) 動きを補助したりします。


この筋肉は大腿神経 (Femoral Nerve)によってコントロールされています。大腿神経 (Femoral Nerve) は、第2腰椎から第4腰椎(L2-L4)の腰神経から成り立っています。


股関節の痛み?


と思っていたら、この筋肉の開始部分であるASISのところで筋肉の癒着を起こしている場合もあります。アキレス腱を伸ばす姿勢から、深く腰を落とすと、ストレッチされて気持ちがいいと感じる場合は、この縫工筋が影響している場合もあります。後方の足を内側にスライドすると、さらによく伸びます。

股関節付近の痛みが表面に近い、階段を登る時に痛む、膝を開く動きで痛むなどの場合は、この筋肉も疑ってみてください。股関節!?と思い込んでいて、意外と股関節ではない部分が痛みを出しているケースはよくあります。



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Horikawa Chiropractic

Gonstead Chiropractor (ガンステッド・カイロプラクター) 米国Doctor of Chiropractic (D.C.) English Available

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