Nervoscope
以前にご紹介したカイロプラクティックテーブルの写真に含まれていた1枚で、後日ご紹介予定としていたものです。
これはNervoscopeと言われるもので、数あるカイロプラクティックのテクニックの中でも、この機械を使うのはGonsted Chiropracticを専門に行う方がほとんどです。
この機械は単純にプローブの先端の温度計で左右の温度差を測り、その温度差に応じて針が左右に振れるようになっています。
身体は常に36℃〜37℃辺りで、常に体温を一定に保とうとしていますが、細かい範囲で常に変動しています。身体の体温は一律同じ体温ではなく、場所によって微妙な違いがあります。脇の下と口の中で測る体温が違うのと同じことです。足先が冷える時なども足先の体温が低くなっている場合です。
カイロプラクティックの検査では、このNervoscopeを背骨に沿って後頭骨から仙骨まで動かしながら、背骨の左右の温度差を測るために使用します。
背骨に沿った脊髄神経の出口で炎症が起きている場合、この針が通常とは異なる振れをするのですが、この微妙な振れを読み取って問題となる脊椎の正確な位置を特定するために使用します。
最初、この微妙な振れを読み取れるようになるためには、最低500回以上訓練の必要があると言われましたが、確かに大変でした。
アメリカにいた時には、何人ものドクターがスコープするところを横で見せてもらったり、自分達で何度も練習しました。慣れるに従い異常な振れが見えるようになってくるのは不思議な感じがしますが、日々の練習の大切さを改めて実感させられます。
Gonstead Chiropracticでは、視診、触診やレントゲンからの情報だけではなく、このスコープ検査からの情報も総合的に使用して問題の特定に利用します。
ちなみに、写真は自分が使用しているDelta-Tと言われるスコープです。横にあるのはマーカーペンで、子供はこれで背中に落書きされるのが大好きです。 _φ(・_・
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