逆子になっても慌てずに - Webster’s Technique

逆子(Breech)の赤ちゃんを自然に戻したい。


カイロプラクティックでは、Webster's Technique (ウェブスター・テクニック)という方法によって行います。


これは、骨盤の歪みからくる子宮への緊張を取り除き、赤ちゃんがお腹の中でリラックスした状態を作ることにより、自然に正しい位置に戻れるように促すものです。


Palmer College of Chiropracticの最終10学期目にPreceptorship(実地研修)でお世話になったDr. GinsbergWebster's Tequnique(ウェブスター・テクニック)について解説している動画をご紹介します。


英語で解説されている約10分間の動画です。7年ほど前に作成された動画なので画像が古いですが、以下に内容を捕捉します。


患者さんは、妊娠8ヶ月の妊婦の方です。


骨盤の静的触診(Static Palpation)により、第五腰椎(L5)から仙骨(Sacrum)にかけて痛みを感じる箇所があります。特に左側の仙腸関節(SI Joint)は患者さんが軽く飛び跳ねる動きで分かると思います。


スコープ検査により、第五腰椎と仙骨の間の関節(Lumbosacral Joint)、もしくは、仙腸関節(SI Joint)に問題があることも確認しています。


動的触診(Dynamic Palpation)により第五腰椎(L5)の動きが悪くなっていること。患者さんが前傾すると、右側の指が上に引っ張られることから、右側の仙腸関節(SI Joint)の動きが悪いことが確認できます。


仙骨の動きをチェックするため、スロットテーブルでうつ伏せになり膝を曲げながら左右の硬さを確認しています。妊婦さんのお腹に負担をかけないようにクッションを二重にしています。もちろん、Hi-Loテーブルでも同様の確認ができます。


Webster's Techniqueでは、膝を曲げた時に硬い方(抵抗が強い方)と同じ側の仙骨に回旋(Rotation)があります。


今回の動画では右側の膝が硬いため、仙骨の右側が後方に回旋しています。(P-R Sacrum)


ペルビックベンチで仙骨のアジャストメントを行った後、再度うつ伏せになり膝の硬さがなくなることを確認しています。

続いて、子宮と骨盤をつなぐラウンド靱帯(Round Ligament)のトリガーポイント・リリースを行います。


患者さんが仰向けの状態で、おへそから腸骨(ASIS)に斜め45度に向かった位置と、腸骨(ASIS)からおへそへ斜め45度に向かう位置の交点を押さえます。


この時にトリガーポイントのリリースを行う側は、アジャストメントを行った仙骨の反対側の靱帯です。動画では、仙骨の右側をアジャストメントしたので、左側のラウンド靱帯をリリースしています。


親指で軽くトリガーポイントを押しながら、頭の方向に向かってゆっくりと力を加えています。患者さんは軽い痛みを感じる場合があります。通常は1~2分間押さえていると、赤ちゃんが動き出すのを感じる方もいます。動きが鈍いような時は、反対側のお腹を軽く内側に押してサポートします。


通常は3回〜10回のセッションで、逆子が元に戻ります。1回のセッションで変化がなくても諦めずに、2日〜3日おきにチェックを行なってください。


以上が、動画で説明されている流れになります。


※専門的な内容になりますが、仙骨がBase Posterior(BP)の場合は左右両方のラウンド靭帯(Round Ligament)が影響を受けている場合があります。

(Palmer College of Chiropractic - OB/Peds Class Notesより)


以下の記事もぜひ参考にしてください。


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